70年前以上のロッキングチェアー


ロッキングチェアー.comを運営させていただいている運営者は、
普段、家具修理をしています。

ロッキングチェアーの修理はたまにしますが、
珍しいロッキングチェアーの修理に出会う事があります。

今回、修理させていただいたロッキングチェアーは、
座のクッションに、「わら」を使用されていました。

     

亡くなった両親の形見で、何年か前に張替え
のみをされたようですが、内部のクッション材
の交換はされなかったようです。

その時の張替えをした業者さんは、張替えを
した時は、裏張りという、通常黒い布を裏に張る
のですが、それをしていなかったようで、

使用していると、ゴミが落ちることに気づいて裏を
見てみると・・・

   

上記のような状態になっていました。

ご覧の通り、最近製作されたロッキングチェ
アーではありません。

裏地を張っていないため、長い年月を経て、
劣化した椅子のクッション材が、椅子に座る
度にぼろぼろ床にこぼれ落ちていたようです。

このロッキングチェアーが製作された詳しい
年月は不明ですが、クッション材に最近の素
材である、ウレタンを使用せずに、「藁」を使
用していることから、最低70年以上は経過
していると考えられます。

お客様の修理の希望は、ごみが落ちないよう
にするのと、弱ったバネをはずし、バネをはず
すことによるクッション性能をカバーする加工
を希望されていましたので、

     

3つの古くなったバネの取り外しをしました。
すると、中央のクッション材を詰めている
袋が破れた隙間を見て、中になにかある
ようで、少し引っ張りだしてみると・・・

   

クッション材に、なんと「藁」を使用していま
した。
そういえば、

  

製作したのが昔の雰囲気な造りが漂っていた。
釘を多用したり、ロッキングの脚の曲線が少し
ぎこちなかったり・・・。


ここからどうやってクッション性能をある程度を
維持しつつ、ごみが床に落ちないようにしたかは、
企業秘密です。

   

張りが戻って、ごみも落ちないように修理しま
した。当分、張替えする必要はありませんが、
もし、次の張替えを別の業者さんに依頼して、
中身を見たらびっくりするだろうなー、なんて
思いました